ファシスト?
こんなことしてる場合じゃないんだが、都知事選で話題になった外山恒一のHPをついつい熟読してしまった。
あの政見放送からはキワモノ的なイメージが先行するが、筋金入りの反体制活動家であることは間違いなく、極論・暴論の類はさておくとして、彼が政治運動初心者の若者向けに書いた「政治活動入門」なる論文はじめ、なかなか魅力的な文章を書く、ユニークな見解の持ち主である。
同世代の人間として、彼の活動や思想遍歴を綴った自伝も興味深く読んだ。
彼がいうところの、90年代闘争「青いムーブメント」はその存在すら知らなかったので、同時代史として貴重である。近い所に居ながら遂に交錯しなかったが、当時彼の存在を知っていれば共感したかもしれない。いや、そんなことはないか。
彼は、いわゆる共産主義シンパから新左翼等を経て、今は自らを「ファシスト」と称している。
そのいわんとするところはなかなか複雑かつ微妙なので、理解するにはHPの論文を読むしかないが、個人の自由をとことん突き詰める姿勢には、リバタリアンを標榜する副島隆彦氏とも相通じるセンスを感じる。
本来であれば有機的に結びついて時代を動かす一つのムーブメントを形成するはずの、政治運動、アカデミズム、芸術運動の各領域が日本では完全に分断され、窒息しているという指摘は正しく、それらをなんとか結び付けようという彼の活動の方向性は評価できる。
熊本市議選にも出馬しているようだが、密かに健闘を祈る。
【今日の一曲】
シグナル/エレファントカシマシ
歌詞を全文引用すると差し障りがあるのでしないが、なかなか胸に来るものがある。
エレカシと時代を共有していることは自分の世代の特権かもしれない。

Comments